次世代へつなぐ──「フィードバック型林業」で国際競争力を高める【広葉樹新時代 新たな資源と市場が動き出す⑤】

次世代へつなぐ──「フィードバック型林業」で国際競争力を高める【広葉樹新時代 新たな資源と市場が動き出す⑤】

短伐期で収入が得られる早生広葉樹は、これからどのような広がりをみせていくのか。また、みせていくべきなのか。連載の締めくくりとして、将来へのシナリオを探る。

生産者目線から脱却し、エンドユースに合った資源を開発

九州における早生広葉樹の利用、とくにセンダンの商品化が加速するきっかけとなったのは、4年前に九州大学で開催されたあるシンポジウムだった。「国産早生広葉樹を考える」のテーマの下、横尾謙一郎氏中ノ森哲朗氏などキーパーソンが一堂に会する機会となり、家具の産地・大川での製品づくりにつながった。

このシンポジウムを企画したのが、九州大学教授の松村順司氏。国内外の早生樹に関する研究に、ライフワークとして取り組んでいる。

松村順司・九州大学教授(サスティナブル資源科学講座木質資源理学研究室)

松村氏は、6月19日に静岡市で開催された「第3...

『林政ニュース』編集部

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