製材最大手の中国木材が秋田県能代市に進出、東北業界に激震も

製材最大手の中国木材が秋田県能代市に進出、東北業界に激震も

国内製材最大手の中国木材(株)(広島県呉市、堀川智子社長)が秋田県に進出する。5月7日に能代市との間で協定を結び、同市扇田の県営能代工業団地内に新工場を建設し、木質バイオマス発電なども行って、100人以上を新規雇用する計画を明らかにした。今年度中に用地を取得し、具体的な事業に着手する予定。

同社が東北地方に生産拠点を設けるのは初めてであり、早くも業界内で様々な反響や憶測を呼んでいる。過去に鹿島工場(茨城県神栖市)や日向工場(宮崎県日向市)などの大型工場を新設した際には、地元との調整に時間をかけ、原木(丸太)の調達や製品の販売ルートなどで棲み分けを図ってきた経緯がある。

同社の堀川保幸会長は、かねてからグローバル競争に耐えられる木材加工ビジネスの確立を企業戦略に掲げている。林業県の秋田で、そのビジョンをどう“着地”させるかが注目される。

(2021年5月7日取材)

(協定書を手にする中国木材の堀川社長(左)と能代市の齊藤市長、画像提供:中国木材)

『林政ニュース』編集部

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