吉野川上流治山事業所を開設、徳島・高知県境で直轄実施

四国地方 徳島県

吉野川上流治山事業所を開設、徳島・高知県境で直轄実施

(第633号続報)2018年の「平成30年7月豪雨」で被災した徳島県三好市と高知県大豊町で、県境をまたいだ民有林直轄治山事業(民直)を実施する拠点となる「吉野川上流治山事業所」の開所式が4月30日に開かれた。対象地域では、豪雨災で流出した多量の不安定土砂が堆積しており、今後の降雨によって崩壊地や土石流が生じる恐れがある。このため、約58億円の事業費を投じて渓間工(72基)や山腹工(約37ha)などを行い災害対策を強化する。

治山事業所は、大豊町総合ふれあいセンターの1階に設置された。開所式では、徳島・高知両県知事から祝辞、衆議院議員の山口俊一氏(徳島2区)と中谷元氏(高知1区)から祝電がそれぞれ寄せられ、式辞を述べた石垣英司・四国森林管理局長は、「復旧対策の達成には、地元の皆様や関係各機関のご理解、ご協力が不可欠であり、これまで積み重ねた技術と経験を活かし、一日も早く地域の方々が安心して暮らせるよう全力で取り組んでいきたい」と決意を語った。

(トップ画像=開所式に出席した(左から)黒川・三好市長、大石・大豊町長、村山・徳島県農林水産部農林水産基盤整備局長、中村・高知県林業振興・環境部長、石垣・四国森林管理局長、河合・四国局計画保全部長、小笠原・嶺北森林管理署長、島田・徳島森林管理署長)

『林政ニュース』編集部

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