規模拡大路線貫徹し国際競争力獲得、懸念は中小工場の今後
これまでの約30年にわたる協和木材の歩みを振り返ると、国産材製材メーカーの規模拡大路線は1つの到達点に達したと言うことができる。スギ集成材がホワイトウッド(WW)集成材のシェアを奪い、国産2×4材を北米や東南アジアに輸出できるようになったのは、国際競争力がついてきた証(あかし)だ。
遠藤日雄(えんどう・くさお)
NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長 1949(昭和24)年7月4日、北海道函館市生まれ。 九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(九州大学)。専門は森林政策学。 農林水産省森林総合研究所東北支所・経営研究室長、同森林総合研究所(筑波研究学園都市)経営組織研究室長、(独)森林総合研究所・林業経営/政策研究領域チーム長、鹿児島大学教授を経て現在に至る。 2006年3月から隔週刊『林政ニュース』(日本林業調査会(J-FIC)発行)で「遠藤日雄のルポ&対論」を一度も休まず連載中。 『「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか』(全国林業改良普及協会発行)、『木づかい新時代』(日本林業調査会(J-FIC)発行)など著書多数。