住友林業(株)(東京都千代田区、光吉敏郎社長)のグループ会社である(株)木環の杜(安永友充社長)が福島県いわき市に新設した四倉工場*1*2*3で3月24日に開業式が行われ、最新鋭の国産材加工拠点が本格稼働に入った。
工場は、住友林業が推進する「木材コンビナート構想」の第1号案件に位置づけられており、スギの中大径木をメインに、2×4住宅向けのディメンションランバーを生産する。
敷地内には、製材棟や加工棟のほか、原木置き場、選木リングバーカー、天乾材置場、乾燥機(7基)、バイオマスボイラー、チップ・おがヤードなどの各種施設が整備されており、原木受け入れから加工までを一貫して取り扱えるようになっている。
とくに、木材加工工程については、3Dスキャナーで丸太の太さを測定して切断面を決定するなど全自動化を図っており、フォークリフトによる工程間搬送などは不要になっている。
消費する原木の末口径は18〜44cmとし、柱材向けの原木とは異なる中大径材を優先的に調達する。これには周辺の製材工場等との競合を避ける狙いがあり、安永社長は、「地元でニーズが低かったサイズを積極的に使う」との方針を示している。
本格稼働後の年間原木消費量は11万m3を目標にしており、周辺地域の原木需給への影響を考慮しながら段階的に集材量を増やしていく計画だ。

初年度の製品出荷量は2万〜2万5,000m3を見込んでおり、住友林業と業務提携をし、木環の杜にも出資している大東建託(株)(東京都港区、竹内啓社長)の関東・東北エリアの物件をはじめハウスメーカーに広く供給することにしている。
(2026年3月24日取材)
『林政ニュース』編集部
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