いわき市の新設大型工場は2×4材を生産、住友林業など3社

いわき市の新設大型工場は2×4材を生産、住友林業など3社

住友林業(株)(東京都千代田区、光吉敏郎社長)が福島県いわき市のいわき四倉(よつくら)中核工業団地に新設する大型木材加工工場の全容が明らかになった。同社が4月18日に、事業計画などを発表した。

計画によると、同社と恒栄資材(株)(東京都千代田区、柵木裕司社長)、和田木材(有)(いわき市、山崎和昭社長)の3社で昨年(2023年)11月に設立した(株)木環(こわ)(もり)(東京都千代田区、安永友充社長)が事業主体となる。住友林業が経営全般と原木集材及び商品販売、恒栄資材が工場管理と集成材製造、和田木材が原木集材と製材工場管理をそれぞれ担当する。

新工場の敷地面積は約10.4ha。今年(2024年)7月をメドに着工し、2026年3月に操業を始める予定。稼働時には、地元を中心に30~40人を新規雇用する。

使用する原木(丸太)はスギの中大径木をメインとし、主に2×4(ツーバイフォー)住宅向けのディメンションランバーを生産する。国産材比率が低いディメンションランバーは、国内の住宅市場が縮小する中でも輸入材に代替していける“伸びしろ”があり、海外に輸出して新規需要を獲得する可能性も秘める。

新工場の年間原木消費量は11万m3程度とし、周辺地域への影響を考慮しながら段階的に増やしていく方針だ。

新工場とともに、恒栄資材から事業譲受した湯本工場(いわき市)も連携して操業し、集成材の生産も行う。湯本工場は輸入ラミナを取り扱ってきたが、原料をスギに転換していく。

(2024年4月18日取材)

『林政ニュース』編集部

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