「阿蘇南郷檜」の知名度と販路が拡大、ブランド化が進む

「阿蘇南郷檜」の知名度と販路が拡大、ブランド化が進む

熊本県がブランド化に取り組んでいる「阿蘇南郷檜(あそなんごうひ)」*1が知名度と販路を広げてきている。阿蘇南郷檜は、約260年前の宝永年間から阿蘇地域で直挿しによって植え継がれてきたヒノキの挿し木品種。初期成長は遅いが、高齢になっても成長が衰えず、通直完満で特有の固さと香りを持つ良質材が得られる。国内唯一のヒノキ挿し木在来品種に認定されており、苗木は「ナンゴウヒ」として各地に提供されている。

森林ツアーで「阿蘇南郷檜」をPR

同県では、2014年度から阿蘇南郷檜のブランド化事業を進めており、14年5月には地元の7市町村が連携して「阿蘇南郷檜ブランド化推進協議会」(事務局=高森町)が発足、育成技術体系マニュアルの作成や見本林の設定のほか、銘木市への出品や消費者向け森林ツアーなどを通じてPR活動を強化している。

これまでに阿蘇地域の神社や役場、学校、保育園、展示施設、個人住宅などの構造材や仕上げ材として阿蘇南郷檜が使用されており、派生商品として、アロマオイル、化粧水、御守り、キーホルダー、ウッドチップなども誕生している。

タグ: 徳永産業 阿蘇南郷檜 阿蘇南郷檜ブランド化推進協議会 高森町

『林政ニュース』編集部

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