三菱地所(株)などが出資しているMEC Industry(株)が鹿児島県湧水町で建設を進めていた国産材工場が完成し、6月から本格稼働に入った(同社が5月30日に発表)。年間約5万5,000m3の原木を消費し、CLTや2×4パネルに加工した後、新建材「MIデッキ」や戸建て住宅「MOKUWELL HOUSE」として供給する。「MIデッキ」は、配筋付きデッキに木材を加えた新建材で、コンクリート打設用の型枠材と天井仕上げ材を兼用でき、現場施工の省力化とコスト削減が図れる。
製材ラインは径34~60cmの大径材にも対応できるので、従来の加工利用とは異なる市場を開拓できるとみられている。
(2022年5月30日取材)
(トップ画像=MIデッキ)
『林政ニュース』編集部
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