MEC Industry(メック・インダストリー)がモデルハウス建設、工場も稼働

鹿児島県 木材・木製品製造業

鹿児島県湧水町で国産材の新たな加工・流通拠点づくりを進めているMEC Industry(株)(本社=霧島市、森下喜隆社長)は、これから本格供給する木造住宅「MOKUWELLモクウェル) HOUSEハウス)」のモデルハウスを同町内に建設し、4月9日にオープンした。

「MOKUWELL HOUSE」は、天井・床にCLT、柱に2×4(ツーバイフォー)パネルを使って商品化した戸建て住宅。同社の工場で製材からプレファブリケーション化までを一貫して行い、現場施工期間を約1か月に短縮することでコストダウンを図った。販売価格は、1棟(100m2)1,200万円程度。年間100棟の供給を目指している。

同社の工場も今春から稼働を始めた。原木(丸太)は、鹿児島県森林組合連合会や林業事業体などから購入しており、夏にかけて生産量の安定化を図っていく方針。工場内には、最大直径60cmまで挽ける製材機があり、南九州から中国などに輸出されている大径材の一部を引き受けて、CLTや2×4材に加工することも検討している。担当者は、「山側にとって量・価格ともに安定的な買い手になっていきたい」と話している。

(2022年4月9日取材)

(トップ画像=「MOKUWELL HOUSE」の外観)

『林政ニュース』編集部

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