米国西部のメインの供給源は会社有林、主流はサードグロス
米国西部に豊富なダグラスファーも、現実的には会社有林か私有林の人工林しか木材利用の対象にならないということだが、それらの供給力はどのくらいなのか。
米国の太平洋沿岸北西部地区に生育しているダグラスファーの人工林のうち、面積として大きいのは会社有林で188万haくらいある。私有林の人工林は31万haくらいで、ハンティングや魚釣りなどレクリエーション利用を目的に所有されているところが多い。したがって、メインの供給源は会社有林になる。
遠藤日雄(えんどう・くさお)
NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長 1949(昭和24)年7月4日、北海道函館市生まれ。 九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(九州大学)。専門は森林政策学。 農林水産省森林総合研究所東北支所・経営研究室長、同森林総合研究所(筑波研究学園都市)経営組織研究室長、(独)森林総合研究所・林業経営/政策研究領域チーム長、鹿児島大学教授を経て現在に至る。 2006年3月から隔週刊『林政ニュース』(日本林業調査会(J-FIC)発行)で「遠藤日雄のルポ&対論」を一度も休まず連載中。 『「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか』(全国林業改良普及協会発行)、『木づかい新時代』(日本林業調査会(J-FIC)発行)など著書多数。