工場から75km圏内で丸太集荷、工場までのコストは1,400円以下
ジョージア州では、伐出コストも低く抑えられているということだが、現場の状況はどうなっているのか。
現地の関係者の話では、ジョージア州の伐出労働者は約3,500人、トラック運転手は約3,000人であり、これだけの人員で効率的な作業を行っているということだった。
実際に伐出現場を視察したが、作業員は3人だけだった。ハーベスタやフェラーバンチャで伐採し、フォワーダやスキッダで集材し、大型トラックに積み込むという非常にシンプルで、日本と比べるとかなり荒っぽい作業が行われていた。
遠藤日雄(えんどう・くさお)
NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長 1949(昭和24)年7月4日、北海道函館市生まれ。 九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(九州大学)。専門は森林政策学。 農林水産省森林総合研究所東北支所・経営研究室長、同森林総合研究所(筑波研究学園都市)経営組織研究室長、(独)森林総合研究所・林業経営/政策研究領域チーム長、鹿児島大学教授を経て現在に至る。 2006年3月から隔週刊『林政ニュース』(日本林業調査会(J-FIC)発行)で「遠藤日雄のルポ&対論」を一度も休まず連載中。 『「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか』(全国林業改良普及協会発行)、『木づかい新時代』(日本林業調査会(J-FIC)発行)など著書多数。