2020年の「令和2年7月豪雨」*1で大きな被害を受けた熊本県の芦北地区で実施されてきた国(林野庁)の直轄治山事業が9月末で完了した。
「令和2年7月豪雨」では、同県の球磨川流域が記録的な豪雨に見舞われ、多数の山腹崩壊や河川の氾濫などが発生。被災した県管理の治山施設や林地の復旧に向け、熊本県知事からの要請を受けて、同年9月から国の直轄事業を開始。九州森林管理局が芦北町、津奈木町、水俣市内の計36か所の地区を対象に「特定民有林直轄治山施設災害復旧等事業」を進めてきた。
事業着手から3年を経て、9月11日に最後の工事が完了し、25日に県への引き継ぎが行われた。総事業費が約31億円に及ぶ復旧プロジェクトが所期の目的を達成し、芦北町に設置していた「芦北地区特定民有林直轄治山対策室」も9月末で閉所となった。
(2023年9月25日取材)
(トップ画像=芦北町岩木地区における復旧工事後の様子、画像提供:林野庁治山課)
『林政ニュース』編集部
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