木材自給率が0.4ポイント低下し42.5%に、総需要量は8,000万m3台に回復─「2024年木材需給表」公表

林野庁は、最新の「令和6(2024)年木材需給表」を11月21日に公表した。木材総需要量は対前年比2.5%増の8,187万4,000m3に伸び、8,000万m3台に回復した。だが、国産材の市場シェアを示す木材自給率は42.5%となり、前年(2023年)の42.9%から0.4ポイント低下した*1

2024年の木材総需要量の内訳は、国内消費が対前年比1.8%増の7,787万1,000m3、輸出が同17.9%増の400万3,000m3となっている。

供給面では、国内生産量(国産材供給量)が同1.4%増の3,480万9,000m3に伸びたものの、外材の輸入量が同3.2%増の4,706万5,000m3に大きく増えたため、相対的に国産材のシェアがダウンした。前年は外材輸入量の落ち込み(同9.7%減)が大きかったが、「2024年はその反動もあって輸入量が増えた」(林野庁企画課)とみられている。

品目別では、製材や合板など建築用材等の自給率が52.9%で前年より2.4ポイント低下、パルプ・チップや燃料材など非建築用材等の自給率も同じく0.7ポイントダウンの36.5%だった。

この中で、木質バイオマス発電などに用いられる燃料材(木材チップや木質ペレットなど)の需要量は、同11.0%増の2,259万3,000m3と、依然として増加基調を維持している。

(2025年11月21日取材)

『林政ニュース』編集部

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