約1,000m3の粗挽き製品を常時保管し様々な注文に応える
「丸太からできるだけ大きく挽いて保管しているんですよ。ウチはほとんど注文材ですから。様々なニーズに応えるためです」──こう話すのは寺島木材の寺島信弘社長。
同社は、国産大径木をメインに年間約1,200m3の原木を取り扱っている。仙台市内にバンドソーなどを有する加工拠点を2か所持ち、土場や倉庫を含めた総敷地面積は約7,000坪に及ぶ。
土場に積まれている原木は、最長8m、直径30cm以上のスギ、ヒノキ、アカマツ、カラマツ、モミ、ケヤキ、クリなど。東北や北海道、関東などから調達したものだ。
倉庫には、これらの原木を粗挽きした製品がストックされ、天然乾燥が施されている。保管量は、常時1,000m3ほどになる。
注文が入ると、粗挽きした製品を加工し、最終製品に仕上げて納める。
同社のように長尺で大きなサイズの製品に関するニーズにフレキシブルに応えられる製材所は他にない。素材生産業者は大径の原木が出材されれば同社に持ち込み、工務店や木材業者などは高級材に関わる注文や相談を同社に問い合わせることが当たり前の風景になっている。
一番のウリはケヤキ、飲食店のカウンターなど新用途を提案
様々な高級材を扱う寺島木材の中で、一番のウリとなっているのがケヤキだ。倉庫には長さ6m、幅60cmを超える皮付きの角材や板が豊富に保管され...
『林政ニュース』編集部
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