JR五能線深浦駅の待合室を「格子スクリーン」などで木質化

東北地方 青森県 木工品

JR五能線深浦駅の待合室を「格子スクリーン」などで木質化

青森県深浦町にあるJR五能線深浦駅の待合室が県産のスギやナラを使って木質化された。県木材協同組合(島英樹理事長)が中心となって簡単に設置できるスギの「格子スクリーン」を開発したほか、地場産のナラをベンチの材料に活用しており、手軽に県産材利用を広げられるニューアイテムとして普及していくことにしている。

同組合は、非住宅建築物の木造・木質化も目指しているが、関係者からの「もっと簡単に県産材を使えるようにならないか」という要望を踏まえ、むつ小川原地域・産業振興財団の助成金や同町の森林環境譲与税を活用して、簡易内装木質化製品を製作した。

新開発した「格子スクリーン」は、厚さ4.5cm、幅9cm、長さ197cmのスギ板材を組み合わせてユニット化したもので、様々な場所に設置でき、建物の壁を傷つけることもない。

また、ベンチは、西北地域で広がっている「ナラ枯れ」対策の一環として、被害を受ける前のナラを使ってつくった。

昨年(2024年)12月20日には、地元の青い鳥保育園の園児や関係者らが待合室に集まってお披露目会を行い、園児が格子スクリーンにクリスマスオーナメントを飾り付けて、温もりのある空間ができたことを広くアピールした。

(2024年12月20日取材)

(トップ画像=木質化された待合室と地元の園児達)

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。

この記事はフリー会員記事(576文字)です。
フリー会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。