福岡県の中央部と東部を結ぶ平成筑豊鉄道田川線の美夜古泉駅(行橋市西泉)が地元の京築産材を活用して4月に生まれ変わった。外装に焼杉加工したスギ材、内装にはムク(無垢)のヒノキ材を用い、ヒノキを簀(す)の子状に組んだベンチも設置した。
企画したのは、京築地区森林・林業推進協議会と西日本工業大学など産学官で組織している「京築のヒノキと暮らすプロジェクト(略称「ちくらす」)*1。デザインは、西日本工業大学建築学科の石垣充教授の研究室が担当し、施工には同研究室の学生や協議会のメンバーに加え、地元の行橋高校環境緑地科の生徒も参加した。
「ちくらす」が、平成筑豊鉄道駅舎の木質化リニューアルに携わったのは、2019年12月に完成した東犀川三四郎駅(みやこ町犀川続命院)に続いて2件目。今後も駅舎をはじめとした地域材活用に取り組んでいくことにしている。
(トップ画像=駅舎の木質化に協力した行橋高校の生徒達)
『林政ニュース』編集部
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