「森・馬・癒し」ツアーで新たな魅力を創出する紋別市【進化する自治体】

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「森・馬・癒し」ツアーで新たな魅力を創出する紋別市【進化する自治体】

羽田空港から飛行機で2時間弱、首都・東京から“遠くて近い”北海道紋別市。この地に新たな魅力を生み出そうと、森林空間を利用した「『本物のオホーツクに出会う旅』HARU(ハル)ツアー」(以下、「HARUツアー」と略)が8月25・26日に開催された。「森・馬・癒し」をキーワードに掲げて実施された先駆的なツアーの結果はどうだったのか――最新状況をお伝えする。

冷涼な気候を活かし「避暑地化」を推進、ツアーに14名参加

紋別市の人口は約2万人。総面積は約8万3,000haで、その約8割・約6万5,000haは森林に覆われている。

同市の基幹産業は、酪農や漁業、とくにホタテ漁が盛んで、これに連なる加工業にも活気がある。また、冬には、オホーツク海での流氷見物や、スキーなどのウインタースポーツを目当てに多くの人々がやってくる。

しかし、夏は観光客が少なく、冬と夏の繁閑格差が大きい。これを解消するため、2017年4月に「紋別避暑地化宣言」を内外に発信。以降、市内観光に必要な交通手段の充実などインフラ整備を進めるとともに、ポスター、ガイドブック、WEBサイト等を活用したプロモーション活動を積極的に展開してきている。

同市の最大の強みは、夏場でも気温が20度前後と冷涼で過ごしやすいこと。加えて、雄大な自然環境と豊かな食資源などにも恵まれている。

コロナ禍を経て、人々の生活スタイルは変容してきており、テレワークや二地域居住などが取り入れられるようになった。地方の自治体にとっては、交流人口の拡大を図る好機が訪れている。

この時代の波をとらえて行われたのが、今回のHARUツアーだ。同市内を一望できる大山と森林公園をフィールドにして、従来にない“旅のメニュー”を揃え、2日間で3万円(宿泊費・食事代込み、税別)の費用で募集をかけたところ、首都圏から6名、道内から5名、市内から3名の計14名が参加した。

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『林政ニュース』編集部

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