震災や戦後の復興を支えてきた工場などを全面リニューアル
木場駅から徒歩5分ほどの東京木工場では、昨年(2022年)の3月から本格的な解体工事、9月から本格的な新築工事が同時並行で進められており、慌ただしくも活気に満ちた空気が流れている。遠藤理事長は、まず工場長の和田昌樹氏に問いかけた。
約140年前の明治時代に創業した工場が現在も“現役”で稼働していることに驚かされるが、それを全面的にリニューアルするとは大きな決断だったのではないか。
東京木工場は、関東大震災や第2次世界大戦後の復旧・復興事業などで重要な役割を果たしてきた。1945(昭和20)年に戦火で焼失したが、直ちに復旧し、戦後復興とともに工場設備を順次拡充し、現在は4つの工場棟をはじめ倉庫、事務所棟など計11の...
遠藤日雄(えんどう・くさお)
NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長 1949(昭和24)年7月4日、北海道函館市生まれ。 九州大学大学院農学研究科博士課程修了。農学博士(九州大学)。専門は森林政策学。 農林水産省森林総合研究所東北支所・経営研究室長、同森林総合研究所(筑波研究学園都市)経営組織研究室長、(独)森林総合研究所・林業経営/政策研究領域チーム長、鹿児島大学教授を経て現在に至る。 2006年3月から隔週刊『林政ニュース』(日本林業調査会(J-FIC)発行)で「遠藤日雄のルポ&対論」を一度も休まず連載中。 『「第3次ウッドショック」は何をもたらしたのか』(全国林業改良普及協会発行)、『木づかい新時代』(日本林業調査会(J-FIC)発行)など著書多数。
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