天然木曽檜の収穫量はピーク時の約15分の1、選木は厳しく
天然木曽檜の95%は、国有林から産出される(残り5%は社寺有林など)。管轄している中部森林管理局の資料で木曽谷における収穫量(伐出量)の推移をみると図のとおり。天然木曽檜の収穫量はピーク時の約15分の1まで減少している。量が減っているだけではない。木曽官材の原田浩幸・専務理事は、「昔と比べて品質も落ちてきている」と指摘する。その理由は、良質材が採れる林地からの伐採が一巡し、「標高が高く栄養不足や強風など条件の悪い林地から採っているから」だ。
『林政ニュース』編集部
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