東京木材問屋協同組合(東京都江東区、庄司良雄理事長)は、12月12日から18日までJR東日本中央線の車両に本物の木でつくった中吊り広告を初めて掲示した。併せて、車両内で放映されるトレインチャンネル(動画広告)でも、新木場の木材会館や同組合の活動状況、木材に関するマメ知識などを紹介し、首都圏の乗客に木材利用の意義などを訴え、需要拡大を呼びかけた。
木の中吊り広告を設置したのは、中央線(快速)の東京駅~高尾駅間を走行する10両1編成。通勤・通学客らに、自然な木の香りや風合いなどを伝えるユニークな試みとなった。
掲示した中吊り広告は、「木材セラピー」を提唱する宮崎良文・千葉大学名誉教授が監修し、本物の木であることを「木力」という造語で強調。「木材には人の体をリラックスさせる力がある」、「木材や森林には病気を予防する力がある」、「木材セラピーには木材の可能性を世界に発信する力がある」という3種類のメッセージを伝えた。
担当した同組合市場振興委員長の河合信一郎・協和木材産業(株)社長は、「木の香りに対するアレルギー反応にも配慮するなどいくつもの課題を超えて妥協のないモノができた。これからも様々なアピール手法に取り組んでいきたい」と話している。
(2022年12月12日取材)
(トップ画像=木の中吊り広告は計150枚以上を掲示した)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。