今年度(2022年度)の「全国林業普及研修大会」が11月30日に東京都内のホテルで開催され、都道府県の林業普及指導員や林業研究グループの会員など約120名が参加した。同大会は、新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐためオンラインでの実施が続いていたが、今回は3年ぶりに集合して対面方式で行われた。
主催者を代表して挨拶した西場信行・全国林業改良普及協会長は、「『林業普及』の重要性はこれまで以上に高まっており、林業普及指導事業交付金や人材育成など関連予算の確保や実行体制の強化が必要になっている」と訴えた。
また、来賓として出席した自民党普及事業推進議員懇談会の宮下一郎会長代理・幹事長と進藤金日子・事務局長及び織田央・林野庁長官がそれぞれ挨拶し、特別講演として遠藤日雄・NPO法人活木活木森ネットワーク理事長が日本林業を取り巻く状況について解説した。
その後、今年度の林業普及指導員全国シンポジウムで最優秀賞を受賞した埼玉県秩父農林振興センターの谷口美洋子氏と、昨年度(2021年度)の全国林業グループコンクールで農林水産大臣賞に選ばれた愛媛県中予地区林業研究グループ連絡協議会の井上千春氏が優良事例を発表し、林業普及関係者がそれぞれの立場で資質の向上等に取り組むことなどを盛り込んだ大会宣言を採択した。
(2022年11月30日取材)
(トップ画像=全国の林業普及関係者が一堂に会した)
『林政ニュース』編集部
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