引き合い強まり生産追いつかず、補助金なしで黒字経営目指す
復活した製材所は、飛騨市内の工務店・(株)匠和組(倉坪英明代表取締役)が保有し針葉樹を挽いていたが、1年半前に稼働停止となっていた。これを小径木広葉樹の高付加価値化とサプライチェーンの構築に取り組んでいる「広葉樹活用推進コンソーシアム」が借り受け、運営する。同コンソーシアムの会長で、市内で唯一の広葉樹を挽いている(株)西野製材所代表取締役の西野真徳氏は、記念セレモニーで、「この2年間で飛騨産広葉樹の引き合いが強まり、当社の製材工場だけでは生産が追いつかなくなった。(復活した)製材所を起点に広葉樹の活用や人材の育成などを加速させたい」と語った。飛騨市長の都竹淳也氏も挨拶に立ち、「製材所の復活によって“広葉樹のまちづくり”は新たなステージに入った。広葉樹といえば飛騨市と言われるようになっており、全国に取り組みを広げていきたい」と述べた。
製材所の運転資金等は、飛騨市森林組合(洞口博代表理事組合長)が...
『林政ニュース』編集部
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