国産材で物流問題にも対応、ウイングとウッドステーションが業務提携

国産材で物流問題にも対応、ウイングとウッドステーションが業務提携

2×4(ツーバイフォー)建築資材を製造・販売しているウイング(株)(東京都千代田区、倉田俊行社長)と木造軸組建築用大型パネルを展開しているウッドステーション(株)(千葉県千葉市、黒岩征社長)は、昨年(2022年)12月27日に業務提携し、国産材の活用などで協力していくことを申し合わせた。

ウイングは、ウッドステーションのパネル生産技術とデジタル化ノウハウを取り入れ、サッシや断熱材を組み込んだ付加価値の高い2×4建築用パネルを製造するとともに、「大型パネル生産パートナー会」のネットワークを活用して供給網を広げる。一方、ウッドステーションは、ウイングとのパネルの共同開発事業などを通じて2×4住宅市場に参入し、事業領域の拡大を目指す。

2×4建築市場では、住宅メーカーの広域展開などによって、パネル等の生産・供給拠点から建設現場までが長距離化しており、トラック運転手の時間外労働規制が強化される物流の「2024年問題」に対応することなどが迫られている。 ウッドステーションの塩地博文会長は、「今後は長距離輸送が必要な輸入材よりも、地域の森林資源をその地域で活かす住宅にシフトしていくのではないか。物流問題が国産材業界に与える影響は大きく、事業のあり方を検討していく必要がある」と話している。

(2022年12月27日取材)

『林政ニュース』編集部

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