「京都府木材生産業者等連絡協議会」が発足、関西初の素材生産団体

「京都府木材生産業者等連絡協議会」が発足、関西初の素材生産団体

京都府内の素材生産業者らが結集して意見交換や交流の促進を図る「京都府木材生産業者等連絡協議会」(京都市、芦田竜一会長)が3月18日に京都市内のホテルで設立総会を行った。関西圏で素材生産業者らを構成員とする団体ができたのは初めて。

同府内には、川上分野の民間業者を対象とする団体がなく、森林経営管理制度の開始などをきっかけにして、“横の連携”を強めたいとの声が強まっていた。このため、京都府が呼びかけ役となって、同協議会の設立準備を進めてきた。

同協議会には、素材生産業者だけではなく造林業者も含め51者が参加しており、京都府木材組合連合会が事務局をつとめる。設立の目的には、林業の発展と適正な森林管理の推進とともに、林業従事者の確保・育成なども位置づけており、同協議会の主要メンバーは、「新たな担い手の確保が最重要課題になる。就業環境の改善や賃上げなども検討していきたい」と話している。5月に開催する総会で、具体的な事業計画などを決めることにしている。

会長に府内業者を代表する芦田竜一氏、「受け皿の成長も必要」

京都府木材生産業者等連絡協議会の会長に就任した芦田竜一氏は、(株)あしだ(南丹市)の代表取締役をつとめるほか、府の検討委員会委員や林業研究グループの会長などを歴任しており、関係者からは、「京都府の素材生産業者といえば芦田さん」と一目置かれている。

『林政ニュース』編集部

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