九州森林管理局(熊本県熊本市)の公用車車庫が熊本県産材を活用して新築された。構造はRC造(鉄筋コンクリート造)だが、壁や屋根に熊本県産のスギラミナを使用したCLT(直交集成板)を用いることで木質化を図った。
同局の公用車車庫は、2016年4月の熊本地震で被災し、倒壊の恐れがあるため翌17年3月に取り壊された。新築した車庫は、延床面積が188.43m2で、公用車を11台格納できる。設計は(株)ライト設計(熊本市)、施工は(株)西原建設工業(大津町)、CLTの製造は銘建工業(株)(岡山県真庭市)が担当し、昨年(2022年)8月に着工、今年(2023年)2月に完成し、2月28日に引き渡しが行われた。
使用したCLTは5層5プライ・厚さ150㎜で、使用量は約95m3、炭素貯蔵量は二酸化炭素(CO2)換算で57.3tと計算されている。
(2023年2月28日取材)
(トップ画像=公用車車庫の外観)
『林政ニュース』編集部
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