内閣総理大臣賞に“見せる木造”の「岡山大学共育共創コモンズ」

内閣総理大臣賞に“見せる木造”の「岡山大学共育共創コモンズ」

31回目となる今年度(2023年度)の木材利用優良施設コンクールの最上位賞(内閣総理大臣賞)に岡山県岡山市の「岡山大学共育共創コモンズ(愛称「OUX:オークス」)」が選ばれた。主催団体の木材利用推進中央協議会が10月20日に審査結果を発表した。

2階建ての「共育共創コモンズ」は、スギやカラマツなどを原料にしたCLTを壁、梁、床、屋根等に約450m3使用し、国内最大級となるスパン18mの大空間を実現するなど先駆的な木造建築物となっている。同大学の特別招聘教授である建築家の隈研吾氏が監修し、国内最大のCLT生産能力を有する銘建工業(株)(真庭市)が資材供給を担当。1階をオープンスペースとし、構造部材を(あらわ)しにして、“見せる木造”にしていることも評価された。  

このほか、農林水産大臣賞は小鹿野町役場(埼玉県)、文部科学大臣賞は中津川市立福岡小学校(岐阜県)、国土交通大臣賞は徳島県新浜町団地県営住宅2号棟(徳島県)、環境大臣賞は水戸市民会館(泉町1丁目北地区再開発ビル)(茨城県)が受賞。また、林野庁長官賞(3点)、同協議会会長賞(3点)、審査委員会特別賞(3点)に加え、41点の優秀賞を選定した。

(2024年10月20日取材)

(トップ画像=CLT工法で建設された「岡山大学共育共創コモンズ」の延床面積は824.51m2、設計・施工は清水建設(株))

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしていきます。

この記事は有料記事(598文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。