徳島市で第6回伐採搬出・再造林サミット開く 全国連絡会議は27都道府県・98会員に拡大

徳島市で第6回伐採搬出・再造林サミット開く 全国連絡会議は27都道府県・98会員に拡大

6回目となる「伐採搬出・再造林ガイドラインサミット徳島大会」が3月10日に徳島県徳島市のJRホテルクレメント徳島で開催され、全国から約180名が参加した。

同サミットは、2017年に宮崎県で第1回が実施され、鹿児島県、岩手県、島根県で行われた後、昨年(2022年)6月に東京都で開かれた第5回サミットに併せて、伐採搬出・再造林ガイドライン全国連絡会議(松岡明彦代表理事)が発足した。

「徳島大会」は、同連絡会議と、徳島県の林業関係団体などが昨年10月に立ち上げた徳島伐採搬出・再造林ガイドライン協議会(亀井廣吉会長)が連携して企画・実施した。

冒頭、挨拶に立った同連絡会議の松岡代表理事は、「(同連絡会議の)構成員は3月10日現在で27都道府県、94会員になっている」と報告し、「事業者・団体に加え、大学・試験研究機関の研究者や行政関係者、個人などが入会しており、産官学が連携した体制づくりに寄与できる」との考えを示した。

挨拶をする松岡代表理事

続いて、林野庁長官の織田央氏によるビデオメッセージや、徳島県副知事の勝野美江氏、徳島県森林組合連合会会長の杉本直樹氏が来賓祝辞を述べ、鹿児島大学教授の枚田邦宏氏が基調講演し、とくしま森林バンク顧問の熊谷幸三氏が特別講演を行った後、パネルディスカッションを実施した。パネラーは、森林総合研究所東北支所主任研究員の御田成顕氏、徳島県農林水産総合技術支援センターの藤井栄氏、徳島森林づくり推進機構副理事長の市瀬雅志氏、つるぎ木材加工協同組合代表理事の伊庭雅俊氏、(株)グリーンベース代表取締役の都築紀之氏がつとめ、宮崎大学農学部教授の藤掛一郎氏がコーディネーターとなって、ガイドラインの活かし方などを中心に意見を交わした。

なお、次回(第7回)の同サミットは、福島県で開催することが予定されている。

(2023年3月10日取材)

(トップ画像=特別講演は「徳島の目指すスマート林業」をテーマに行われた)

『林政ニュース』編集部

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