農林水産省がまとめた「令和4年木材統計」(6月30日に公表)によると、昨年(2022年)の素材(丸太)需要量は2,595万4,000m3で、前年(2021年)より0.5%減少した。素材需要量の約6割を占める製材用は前年比1.7%減の1,636万3,000m3、合板等用は同5.1%増の535万5,000m3、木材チップ用は同2.4%減の423万6,000m3だった。一方、昨年の素材供給量は、国産材が同1.1%増の2,208万2,000m3だったのに対し、輸入材(外材)は同8.6%減の387万2,000m3となり、国産材のシェアは85.1%と前年より1.3ポイント上昇した。
国産材の樹種別素材生産量をみると、スギは1,323万8,000m3で、都道府県別のベストスリーは、宮崎県(187万8,000m3)、秋田県(111万2,000m3)、大分県(101万8,000m3)と従来どおり。ヒノキは297万1,000m3で、高知県が24万8,000m3を生産して1位となり、次いで、岡山県(24万1,000m3)、愛媛県(21万8,000m3)の順。カラマツは193万2,000m3で、1位は北海道(122万9,000m3)、2位は長野県(26万5,000m3)、3位は岩手県(26万2,000m3)だった。
なお、製品の品目別生産(出荷)量は、製材品が前年比5.4%減の860万m3、普通合板が同3.6%減の305万9,000m3、LVLが同25.8%減の25万m3、木材チップが同13.0%減の527万8,000t、集成材が同16.3%減の165万9,000m3、CLTが前年並みの1万5,000m3などとなっている。
(2023年6月30日取材)
(トップ画像=素材(丸太)供給量及び国産材割合の推移)
『林政ニュース』編集部
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