都心一等地にCLTプラスWOOD.ALCの実験的商業ビル【木造新時代】

都心一等地にCLTプラスWOOD.ALCの実験的商業ビル【木造新時代】
首都トーキョーを走る地下鉄銀座線の外苑前駅から徒歩2~3分の一等地で、床にCLT、壁にWOOD.ALC*1*2を使った商業ビルが建てられている。3月9日に構造見学会を開催したところ「あまりにも参加希望者が多く120人で打ち切った」(関係者)というほどの注目物件であり、4月19日には完成見学会とシンポジウムが予定されている。

鉄骨造で木の良さを引き出す神宮前3丁目プロジェクト」

この実験的な建物は、「神宮前3丁目プロジェクト」のネーミングを付し、テナントビルとして建設が進んでいる。3階建ての鉄骨造だが、床に東京の多摩産材を使ったCLT、壁には埼玉県産材を加工したWOOD.ALCを使用しているのが特徴だ。林野庁のJAS構造材個別実証支援事業に採択されている。

WOOD.ALCとは、間柱状に製材し乾燥させたスギを接着した集成材のことで、ALC(軽量気泡コンクリート)の代わりに用いている。サイズは、厚さが10.5~12cm、幅が45cm、長さが3.0~4.0m。この厚板を壁に張ることで、木材の持つ柔...

『林政ニュース』編集部

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