三井ホームが新木場に本社を移転、木材活用と働き方改革のモデル示す

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三井ホームが新木場に本社を移転、木材活用と働き方改革のモデル示す

大手2×4(ツーバイフォー)ハウスメーカーの三井ホーム(株)(池田明社長)が本社を東京都新宿区の「新宿三井ビル」から江東区の「新木場センタービル」に移した(5月29日に発表)。創立50周年を迎えている同社は、木造(モク)とトランスフォーメーション(X)に羅針盤(COMPASS)を組み合わせた「MOCXCOM(モクスコム)」というコンセプトを打ち出して木造・木質化を推進する方針をとっている。都内に分散していたグループ会社なども新本社に集約し、「“木の街”に拠点を置いて発信力を高めていく」(同社マーケティング・コミュニケーション部)ことにしている。

新本社は、新木場センタービルの3フロア(9~11階)を占める。

総合受付がある9階ゲストリビングの打ち合わせテーブルには、三井不動産(株)の北海道社有林から伐出したトドマツの間伐材を使っているほか、オフィス内の各所に天然木を使ったオブジェを配置するなど、木材を多用した空間になっている。

WEB会議ブースには国産スギを用いている

オフィス全体を「家」としてデザインしており、執務エリアを「ROOM」、コラボレーションエリアを「LIVING」と呼んで、従業員同士の対話や交流が促進するようにフリーアドレスで働けるようになっている。各自の居場所やスケジュール管理、会議室の予約などは、すべてスマートフォンで行うようにしており、ペーパーレス化も「(紙を)7割削減できた」(同)という。

木材利用だけでなく、働き方改革を進める上でもモデルとなるオフィスになっている。

(2024年5月29日取材)

(トップ画像=道産トドマツなどを活用したゲストリビング)

『林政ニュース』編集部

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