岩手県は、最新のスマート林業マシンを使って大規模林野火災跡地の早期復旧を図るための研修会を8月28日に大船渡市内で開催し、関係者ら約70名が参加した。
同県では、昨年(2025年)2月26日に大船渡市内で発生した林野火災で約3,370haの森林が被災し、今年(2026年)4月22日には大槌町内でも林野火災が起きて約1,600haが焼損している。
被災した森林の復旧が急がれるが、火災で損傷した立木や倒木が広範囲に残っており、作業従事者の安全確保と効率的な事業の実行を両立することが課題となっている。
そこで8月28日の研修会では、ラジコン式遠隔伐倒作業車「シン・ラプトルⅡ」の実演を行い、現場での利用可能性などを検証した。
松本システムエンジニアリング(株)(福岡県篠栗町、松本良三社長)が開発した「シン・ラプトルⅡ」は、オペレーターが機械に乗らずに遠隔操作できるのが最大の特長。当日は、被災木に合わせてシングルカッター仕様の「シン・ラプトルⅡ」を使って計9本を伐倒した。併せて、バックホウと連携しながら伐倒木を搬出する実演も行った。

参加者からは、急傾斜地での作業に対する評価やレンタルでの運用体制についての問い合わせがあるなど、好反応があった。
県は、参加者へのアンケート結果を踏まえて、広域な林野火災復旧事業における「シン・ラプトルⅡ」の本格導入や、補助事業の活用などについて検討を進めることにしている。
(2026年8月28日取材)
(トップ画像=「シン・ラプトルⅡ」の稼働状況を確認する参加者)
『林政ニュース』編集部
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