今年(2023年)で設立30周年を迎えている公益財団法人ニッセイ緑の財団(東京都港区、清水一朗理事長)は、7月22日に静岡県富士宮市内の国有林で、30周年記念事業として“富士の森”育樹活動を行い、約150名が参加した。
同財団の母体となっている日本生命保険相互会社(大阪府大阪市、清水博・代表取締役社長)は、1992年に「ニッセイ100万本の植樹運動」を開始し、翌93年4月に第1回“ニッセイの森”記念植樹を富士宮市内の国有林で実施して、7月に同財団を立ち上げた。以降、全国各地で国有林の分収造林制度等を活用しながらボランティアベースの森林づくり事業を展開し、2002年に当初の目標だった100万本植樹を達成してからも「ニッセイ未来を育む森づくり」をテーマに植樹と育樹活動を続けている。
7月22日の30周年記念育樹活動は、同財団による森林づくりの原点となった場所で行われ、30年生ヒノキの枝打ちのほか、シカ害対策としてヒノキの根元に切り捨て間伐材を井ゲタ状に組み、その上に枝条を集積した。来賓として、青山豊久・林野庁長官らが参加し、日本生命の清水社長らとともに育樹作業にあたった。
今後、同財団の設立30周年事業としては初となる植樹行事を、10月14日に静岡県浜松市内で行うことにしている。
なお、同財団は、昨年(2022年)初めて開催された「森林×脱炭素チャレンジ2022」で優秀賞(林野庁長官賞)を受賞しており、学校と連携して「木のしおり」と「樹木名プレート」を寄贈する活動も行っている。
(2023年7月22日取材)
(トップ画像=30周年記念育樹活動には約150名が参加した、画像提供:ニッセイ緑の財団)
『林政ニュース』編集部
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