スギ素材生産量日本一の宮崎県は、来年度(2021年度)から10年間を期間とする「第八次宮崎県森林・林業長期計画」をまとめた。同県が作成した素案について、同県森林審議会(会長=中尾登志雄・宮崎大学名誉教授)が12月の審議会で適切であると認め、2月4日に答申、2月議会で正式決定し、来年度から実行段階に入る。
第八次計画では、人口減で既存の住宅市場が縮小する一方、非住宅分野の開拓や木材輸出の促進などの需要創出効果を見込み、10年後の素材生産量目標値(年間、以下同じ)を現状と同水準の190万m3とした。この素材生産量に、輸出用丸太や木質バイオマス、チップなどを加えた10年後の総素材生産量は230万m3とし、民有林におけるスギ・ヒノキの主伐材積は143万4,000m3になると推計。持続可能な林業を行っていくためには、2,200haの再造林面積(再造林率80%)を維持し、齢級構成の平準化を図ることが必要とした。また、間伐の推進や優良苗木の生産拡大、広葉樹・早生樹の活用、災害に強い路網の整備、野生鳥獣被害防止対策の強化なども森林づくりの重点課題にあげ、それぞれ10年後の目標値を示した。
人づくりに関しては、10年後も2,000人台の林業就業者数をキープし、150人の新規就業者確保を目標に掲げ、みやざき林業大学校のカリキュラム拡充などを通じて、次世代の林業を担えるリーダーを育成する方向性を示している。
(2021年2月4日取材)
『林政ニュース』編集部
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