関東森林管理局の天竜森林管理署(吉松重記署長)は、12月4日に静岡県浜松市内の国有林で早生樹・テーダマツの利活用に関する現地検討会を行い、関係者ら約60人が参加した。

テーダマツは成長が早く、30年程度で伐採・利用でき、二酸化炭素(CO2)の吸収能力も高い。また、松くい虫(マツ材線虫病)に対する抵抗性があり、ニホンジカの嗜好性も低いという特性を持っている。
同署には、昭和30年代に植栽したテーダマツの人工林が約70haあり、これまでも合板用材として利用する可能性などを探ってきている*1。
今回の現地検討会では、全国初の試みとして天然更新によってデータマツの再生を図っている事業地の状況を検証した。現地は、約60 年生のテーダマツの一斉林を3年前に伐採したところで、母樹を残すことで風によって供給された種子が発芽している。ha当たり数万本の実生苗が生育しており、参加者からは、このままならば植栽(人工造林)が不要となり造林コストの削減につながることが期待できるとされた。
また、ヒノキ林を伐採した後に、テーダマツのコンテナ苗木を植えた事業地の現状も調べた。苗高は、植栽2年目で2m以上となっており、下刈り回数の削減につながることが確認された。

併せて、ニホンジカ対策として防護柵(シカ柵)の有無によるテーダマツの食害状況を比較した。防護柵のない植栽箇所でもシカによる食害は軽微であり、シカが一定の密度以下であれば、防護柵の設置は必要なく、この点でも造林コストの削減につながることがわかった。
(2025年12月4日取材)
『林政ニュース』編集部
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