農林水産省が6月14日に公表した「令和3年木材統計」によると、昨年(2021年)の「素材(丸太)需要量は2,608万5,000m3で、前年(2020年)より10.8%増加した。
素材需要量の約6割を占める製材用は前年比12.1%増の1,665万m3、合板等用は同10.1%増の509万3,000m3、木材チップ用は同6.6%増の434万2,000m3といずれも伸びた。
一方、昨年の素材供給量は、国産材が同9.9%増の2,184万7,000m3、輸入材(外材)が同15,5%増の423万8,000m3で、国産材のシェアは83.8%と前年より0.6ポイント低下したが、8割以上の水準を維持している。
国産材の樹種別素材生産量をみると、スギは1,291万7,000m3で、都道府県別では宮崎県がトップの193万1,000m3、次いで秋田県(109万5,000m3)、大分県(92万9,000m3)の順。ヒノキは307万9,000m3で、1位は岡山県(27万8,000m3)、2位は愛媛県(22万1,000m3)、3位は熊本県(22万m3)。カラマツは198万7,000m3で、1位は北海道(132万1,000m3)、2位は長野県(25万5,000m3)、3位は岩手県(23万4,000m3)。
なお、製品の品目別生産(出荷)量は、製材品が同10.8%増の909万1,000m3、普通合板が同5.8%増の317万2,000m3、LVLが同63.6%増の33万7,000m3、木材チップが同27.7%増の607万t、集成材が同13.9%増の198万2,000m3などとなっている。
(2022年6月14日取材)
『林政ニュース』編集部
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