三菱地所ホームが共創のプラットフォーム「KIDZUKI(キヅキ)」を新設

三菱地所ホーム(株)(東京都港区、加藤博文社長)は、6月14日に木造木質化を推進するプラットフォーム「KIDZUKI」を立ち上げた。専用サイトを運営して情報発信力を高めるとともに、事業者や行政・教育機関等の関係者、クリエイター、生活者などの幅広い参画を促して新たな共創ネットワークの構築を目指す。

具体的な事業の1つとして、カリモク家具(株)(愛知県東浦町)、(株)石巻工房(宮城県石巻市)と(株)三菱地所住宅加工センター(千葉県千葉市)が連携して、住宅の生産過程で排出される端材や廃材を活用したオリジナルプロダクトを開発する。端材等は月間約15m3排出されると見込まれており、第1弾としてトラフ建築設計事務所の鈴野浩一氏がデザインしたプロトタイプを同社の新オフィスに設置した。また、玉川大学や神奈川県横浜市、静岡県菊川市などとともに地域活性化プロジェクト「KIDZUKI for Local(仮称)」に取り組むことも予定している。

抱負を語る加藤博文・三菱地所ホーム社長

国産材比率約80%、中高層木造建築や所有林の活用にも意欲

同社が供給する住宅の国産材比率は約80%になっており、二酸化炭素(CO2)排出量を2050年までにネットゼロ(カーボンニュートラル)にする宣言も行っている。加藤社長は、「当社グループ一体となって技術開発やコスト削減に取り組みエンドユーザーの期待に応えられる価格で木造住宅を提供する。同時に『KIDZUKI』で木に関する仲間を募っていきたい。中高層木造建築や約200haの所有林の活用も視野に入れている」と話している。

(2022年6月14日取材)

『林政ニュース』編集部

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