2024年の素材需給量は3.7%減、国産材率は88.1%に上昇

全国 素材生産 統計・調査

昨年(2024年)の全国における素材(丸太)需給量は2,280万4,000m3で、前年(2023年)より3.7%減少した。その中で、国産材のシェアは88.1%と前年より0.9ポイント上昇した。農林水産省が7月29日に公表した「令和6年木材統計」でわかった。

素材需要量の内訳をみると、約6割を占める製材用は前年比4.2%減の1,443万5,000m3、合板等用は同8.8%増の449万9,000m3、木材チップ用は13.4%減の387万m3だった。

一方、昨年の素材供給量は、国産材が2.7%増の2,009万m3に伸びたのに対し、輸入材(外材)は同10.2%減の271万4,000m3にダウンした。

樹種別・都道府県別に素材生産量の上位ランキングをみると、スギ(全国計1,208万5,000m3)は1位が宮崎県(172万8,000m3)、2位が秋田県(137万8,000m3)、3位が大分県(83万5,000m3)、ヒノキ(同301万9,000m3)はトップが岡山県(26万3,000m3)、次いで熊本県(26万1,000m3)、愛媛県(22万4,000m3)の順、カラマツ(同169万4,000m3)は、北海道(108万6,000m3)、長野県(23万6,000m3)、岩手県(20万8,000m3)がトップスリーを占めた。

なお、製品の品目別生産(出荷)量は、製材品が前年比4.5%減の760万7,000m3、普通合板が同1.0%減の250万6,000m3、LVLが同8.8%減の20万8,000m3、木材チップが14.7%減の448万8,000t、集成材が同4.5%増の175万1,000m3、CLTが16.7%増の2万1,000m3などとなっている。

(2025年7月29日取材)

(トップ画像=素材(丸太)供給量及び国産材割合の推移)

『林政ニュース』編集部

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