木造住宅機械プレカット協会が40周年記念行事を開催

全国木造住宅機械プレカット協会(工藤和夫会長)は、6月23日に東京都内で定時社員総会と創立40周年記念行事を開催した。

同協会は、プレカット製品を工務店や住宅生産者にアピールするために先駆的なプレカット工場が結集して1985年9月に東京・六本木にあった麻布グリーン会館(当時)で設立総会を開いて活動を開始。この年は、それまでの単機能の手動加工機械をCAD/CAM連携システムでつなぐプレカット加工機械が製造された画期となった年であり、当時の機械は戦後の技術を支えた機械群の1つとして日本機械学会の「機械遺産」に認定されている。以降も同協会はプレカット加工機械の進化と歩調を合わせながら各種の事業を行ってきており、会員数は発足時の14社から65社にまで増えている。ただし、創立時の会員で現在も名称が変わっていないのは、(株)ケー・エイチ・ケー、(株)一条工務店、(株)ウンノハウスの3社だけとなっている。

6月23日の定時社員総会では、所定の議案を原案どおり承認し、役員の改選も行って工藤会長らを再任した(任期は2年)。

また、40周年記念行事として、村上木構造デザイン室代表で芝浦工業大学建築学部非常勤講師などをつとめる村上淳史氏が「これからのプレカット工場の役割と期待」をテーマに講演。村上氏は、設計者と協働して非住宅市場を開拓していくとともに、4号特例が縮小された木造住宅市場については地域の工務店などを技術的に支援していくことが必要と指摘した。

講演をする村上淳史氏

表彰行事も行い、同協会元会長の齋藤陸郎氏や芝浦工業大学建築学部教授の蟹澤宏剛氏、(株)オプコード研究所所長の野辺公一氏らに感謝状を贈呈した。

感謝状を手にする齋藤陸郎氏(右)

(2025年6月23日取材)

(トップ画像=祝賀会で挨拶をする副会長の日當和孝氏)

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から31年目に突入! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。

この記事は有料記事(794文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。