万博の地・大阪で「第59回全国木材産業振興大会」を開く

59回目となる「全国木材産業振興大会」(全国木材組合連合会と全国木材協同組合連合会の共催)が9月4日に大阪府の大阪市中央公会堂で開催された。同大会は1965年から継続実施されており、大阪府で行われたのは1976年の第11回大会、2003年の第38回大会に続いて3回目。

今回の大会は、「木を活かして命輝く未来へ~万博とともに~」をテーマに掲げて開かれ、全国から約600名が参加した。

建築物の木造・木質化は「サステナブルな社会」のモデル

実行委員会の委員長として挨拶に立った大阪府木材連合会会長の津田潮氏は、「大阪が変われば日本が変わるという気概を持って、あらゆる機会に『健康や地球環境にふさわしい木材を活かした万博』を標榜して大屋根リングの木造化やパビリオンのWood化などに取り組んできた」と述べ、大会会長で全木連会長の菅野康則氏も、「万博会場では、会場ゲート、飲食施設はもとより日本館をはじめ各国のパビリオンの多くが木造・木質の建築物であり、近未来のサステナブルな社会が描かれている。私ども業界の目指すところと一致しており、万博から大きな力をいただいている」と語り、大阪・関西万博開催の意義を評価した。

続いて来賓からの祝辞があり、「住宅・非住宅の建築物への木材利用を積極的に働きかける」等を骨子とする大会宣言の採択や表彰行事などを行った。記念講演では、写真家で第40回土門拳賞を受賞した大竹英洋氏が北米の湖水地方「ノースウッズ」の自然環境を映像とともに紹介した。

次回(第60回)の同大会は、来年(2026年)10月29日(木)に東京都台東区の浅草ビューホテルで、全木協連の創立65周年記念大会を兼ねて開催する。

(2025年9月4日取材)

(トップ画像=全国から約600名が参加し大会宣言を採択した、画像提供:全国木材組合連合会))

『林政ニュース』編集部

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