本格的な花粉シーズンの到来を目前にして、政府が講じている総合対策が実行段階に入ってきた。
岸田首相の鶴の一声で発足した「花粉症に関する関係閣僚会議」*1*2は、2月1日に持ち回り方式で4回目の会合を開き、昨年(2023年)10月に策定した「初期集中対応パッケージ」*3の進捗状況をチェックした。対策の目玉である「スギ人工林伐採重点区域」については、県庁所在地から50㎞圏内のまとまった人工林がある地域を複数指定するとし、都道府県と調整した上で3月までに具体的な区域を公表する。重点区域の合計面積は、全国のスギ人工林の約2割に相当すると見込んでいる。
スギの伐採・植え替え促進に向けた苗木の増産体制整備も進んできている。茨城県日立市の林木育種センターで...
『林政ニュース』編集部
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