小池知事が主導し「東京の林業振興に向けた専門懇談会」を設置

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小池知事が主導し「東京の林業振興に向けた専門懇談会」を設置

東京都は、新たに「東京の林業振興に向けた専門懇談会」を設置し、8月22日に初会合を開いた。外材の調達に不透明感が出るなど業界を巡る状況が急変しているため、小池百合子知事が主導するかたちで専門家の意見を聞いて情勢分析を進め施策への反映を目指す。

同懇談会は、日本木質バイオマスエネルギー協会の酒井秀夫会長が座長となり、5名の専門家で構成している。初会合に出席した小池知事は冒頭の挨拶で、「森林は様々な機能を持ち、治山治水はすべての基(もとい)。林業の振興は都政にとっても重要な責務」と述べた上で、「ウッドショックやロシアのウクライナ侵攻があり、様々な観点から日本の木材が注目される客観的な状況にある。輸入材から国産材に切り替えるゲームチェンジのタイミングである」との認識を示した。その後、建築家の隈研吾氏が講演をし、最新の木造建築物を紹介しながら木材利用の意義について説明。これを踏まえて、専門家同士で意見交換を行った。

同懇談会は、引き続き年内と年明けに2回開催することにしている。

東京の林業振興に向けた専門懇談会のメンバー(専門家) 青木亮輔((株)東京チェンソーズ代表取締役)▽内海彩((株)内海彩建築設計事務所代表取締役)▽酒井秀夫((一社)日本木質バイオマスエネルギー協会会長、座長)▽鈴木敦子(認定NPO法人環境リレーションズ研究所理事長)▽羽生岳史(塔婆 護摩札 製造販売元 八代目 羽生文右衛門)

(2022年8月22日取材)

(トップ画像=専門懇談会の模様はYouTubeで配信された)

『林政ニュース』編集部

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