小池知事が「木製窓」に関心寄せる、再選後も需要喚起に注力

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小池知事が「木製窓」に関心寄せる、再選後も需要喚起に注力

東京都は、7月29日に今年度(2024年度)の「東京の林業振興に向けた専門懇談会」(座長=酒井秀夫・東京大学名誉教授)を開催した。

(株)農林中金総合研究所主任研究員の安藤範親氏がスマート林業と木製窓について講演し、「木製窓は住宅の断熱性能の向上に貢献できる」と説明。また、専門メーカーの(株)日本の窓(青森県十和田市)のほか、YKK AP(株)(千代田区)や(株)LIXIL(品川区)も参入してきていることを伝え、「木製窓の需要拡大は林業活性化の一助になる」との見方を示した。

小池百合子知事も、「木塀だけでなく、窓の木製化を後押しすることも検討していきたい」と前向きな姿勢をみせた。 都の森林課によると、7月7日の都知事選挙で再選を果たした小池知事の林業振興施策にブレはなく、「花粉症対策と国産材の需要喚起に引き続き注力している」という。新たに都有保安林の整備に着手し、搬出困難な林地ではヘリ集材も実施している。9月には欧州製の高性能林業機械「スパイダー」を都内の事業体にリースする事業も開始することにしている。

(2024年7月29日取材)

(トップ画像=専門懇談会で持論を述べる小池知事)

『林政ニュース』編集部

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