東京の林業振興専門懇談会が2023年度初会合 小池知事「今こそ都市部と山側の連携を」

東京都

東京の林業振興専門懇談会が2023年度初会合 小池知事「今こそ都市部と山側の連携を」

東京都は8月2日に、「東京の林業振興に向けた専門懇談会」の今年度(2023年度)第1回会合を開いた。同懇談会は、小池百合子知事が主導するかたちで昨年度(2022年度)に設置し、専門家の知見をベースに情勢分析などを行い、都の施策へ反映させることを目指している。

小池知事は冒頭の挨拶で、「都と購買力を持つ区部、森林を持つ多摩地域の市町村で、森林環境譲与税を有効活用するために連携協定を締結した。森林に人が集まってくる流れをつくっており、真価が問われる今こそ、都市部と山側が連携していく必要がある」との認識を示した。

同懇談会の座長は、昨年度に続いて日本木質バイオマスエネルギー協会会長の酒井秀夫氏がつとめ、新たに、青梅市で林業を営みながら小学生を対象とした森林環境教育を行っている中島林業代表の中島大輔氏と、日の出町で素材生産から住宅施工まで手がける(有)浜中材木店代表取締役の浜中康一氏が委員に就任した。他の委員は、(株)内海彩建築設計事務所代表取締役の内海彩氏と、NPO法人環境リレーションズ研究所理事長の鈴木敦子氏。

なお、都は、8月10日に「東京グリーンビズ(仮称)アドバイザリーボード」を設置し、都市緑化も含めて、緑を「まもる」「増やし・つなぐ」「活かす」取り組みを展開することにしている。

(2023年8月2日取材)

(トップ画像=挨拶する小池百合子・東京都知事)

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしていきます。

この記事は有料記事(604文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。