(後編)“森林の価値の最大化”に挑む宮城十條林産【遠藤日雄のルポ&対論】

東北地方 宮城県 林業 素材生産

(後編)“森林の価値の最大化”に挑む宮城十條林産【遠藤日雄のルポ&対論】

前編からつづく)宮城十條林産(株)(宮城県仙台市)は、林業を通して様々な社会課題を解決する方針を「×(クロス)林業」として「MISSION」に掲げ、「すべての人々と共有する森林の価値を最大化する」ことを「VISION」として打ち出して、新たな事業展開に踏み出している。素材(丸太)生産を基軸にしながらグループ全体でビジネスモデルの刷新を目指している同社が描く「林業の未来」とはどのようなものか。亀山武弘・代表取締役社長と梶原領太・山林部課長兼経営企画室長に、遠藤日雄・NPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク理事長が問う。

森林調査や材積計測を皮切りに全事業のスマート化を進める

遠藤理事長

宮城十條林産は、デジタル技術を活用した林業のスマート化を目指しており、まずすぐに成功体験を得られる出退勤報告などをスマートフォンで行えるようにしたということだが、ほかにはどのような取り組みを進めているのか。

梶原課長

立木購入の際に行う森林の調査に関わる業務の効率化を進めている。ドローンで上空から林分の状況や材積などを計測し、客観的なデータをもとに公平で透明性のある売買に向けた実証を行っており、間もなく実装される予定だ。

『林政ニュース』編集部

1994年の創刊から早30年! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。

この記事は有料記事(268文字)です。
有料会員になると続きをお読みいただけます。
詳しくは下記会員プランについてをご参照ください。