年間12万m3の原木を消費、WWと同じ品質で200円安い!
新庄工場は、昨年(平成28年)9月に完成し、今年(平成29年)4月末時点で稼働率80%に達している。6月にはフル稼働になる見込みだ。佐川社長は、「ここで生産するスギ集成管柱は品質的にはホワイトウッド(WW)集成管柱と同レベルであり、1本単価は200円安く販売できる」と明確に言う。目指すのは、「住宅の柱分野における国産材シェアを取り戻すこと」だ。
国産材製材協会の会長でもある佐川社長は、「柱材にスギを使ってもらおうと、長年ムク(無垢)材で頑張ってきた」。だが、「プレカット工場が一度集成材を使ってしまうとムク材には戻ってこない。そこで集成材で対応することにした」と言い、「品質的には福島工場でWWと同等レベルになっていたので、コストでも対抗すべく新庄工場を建設した」と狙いを語る。
『林政ニュース』編集部
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