「第37回全国優良ツキ板展示大会」開催、売上げは約1億円

「第37回全国優良ツキ板展示大会」開催、売上げは約1億円

全国天然木化粧合単板工業協同組合連合会(松尾和俊会長)は、3月7・8日に、静岡県静岡市のツインメッセ静岡(北館)で「全天連50周年記念 第37回全国優良ツキ板展示大会」を開催し、2日間で約400人が来場した。

同展示大会は、1979年に第1回が行われて以降、ツキ板業界最大の行事として実施されてきている。今回は全国各地のツキ板業者が計625点を出品し、審査の結果、松田商事(株)(大阪府堺市)の吉野杉(柾目)と(有)山晋(愛知県津島市)のサクラ(板目)が農林水産大臣賞を受賞したほか、10点が入賞した。展示即売会(入札)も行い、総売上額は約1億500万円に達した。

表彰式で挨拶した松尾会長は、「中高層建築物や商業施設等の非住宅建築物の木造・木質化が進められ、健康に配慮した材料・内装等への木材利用に関心が寄せられており、本物志向が求められる中で、ツキ板の潜在的な需要は大きいものがある」とした上で、「本大会を契機として、ツキ板発祥の地である静岡の地から需要拡大につなげていかなければならない」との決意を述べた。

(2023年3月7・8日取材)

(トップ画像=3月8日に展示即売会(入札)を行った )

『林政ニュース』編集部

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