三井ホーム(株)が東京都新宿区で建設していた木造マンション「MOCXION 四谷三丁目」(当初の名称は「四谷信濃町」(仮称))が5月22日に竣工し、入居者の募集が行われている。
同社は、高品質で環境調和性の高い都市型木造マンションブランドとして「MOCXION」を展開しており、一昨年(2021年)11月に1棟目となる「MOCXION INAGI」が東京都稲城市に完成)。今年(2023年)に入って、石川県金沢市に「MOCXION Chocolaterie」が竣工したのに続き、「四谷三丁目」が東京23区内では初の物件として建設された。
今後も、今年8月に東京都大田区、来年(2024年)2月に大阪市旭区で「MOCXION」が完成する予定だ。
賃貸マンションの「四谷三丁目」は、枠組壁工法(2×4工法)による耐火構造の地上4階建てで、北米から輸入したSPF材を主体に国産材を使った合板などを用いている。交通至便な住宅地内にあり、斜線規制など様々な制約をクリアして建設された。
総戸数は16戸で、間取りは1Kが3戸、1DKが12戸、1LDKが1戸。入居者は単身者を想定し、家賃は月額10万4,000円~14万9,000円と「周辺の相場より1割程度高い」(同社の担当者)。ワンランク高い木造マンションとして、「ZEH-M Oriented」の認定を取得しているだけでなく、エントランスホールに木のオブジェを設置し、小鳥のさえずりをBGMとして流すなど、「都市の中で森を感じられる」独自の工夫を凝らしている。入居者の反応が注目される。
(2023年5月22日取材)
(トップ画像=「四谷三丁目」の木材使用量は約160m3、炭素貯蔵量は127t)
『林政ニュース』編集部
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