昨年(2020(令和2)年)の木材自給率が前年より4.0ポイント増の41.8%にアップし、1972(昭和47)年の42.7%以来49年ぶりに4割台に回復した。一方、木材総需要量は対前年比9.1%減の7,443万9,000m3と2年連続で減少した。
10年連続アップも木材総需要量は9.1%減少
これで木材自給率は2011(平成23)年から10年連続の上昇となった。ただし、人口減で国内マーケットがシュリンク(縮小)する構造的変化が進行しており、国産材のシェアアップを手放しでは喜べない状況になっている。
林野庁が9月30日に公表した最新の木材需給表によると、昨年の国内生産量(国産材供給量)は対前年比0.5%増の3,114万9,000m3と11年連続で増加したのに対し、外材の輸入量は同15.0%減の4,329万m3に減少した。コロナ禍によって経済活動が停滞した中、国産材の供給は一定水準を維持したが、外材は落ち込みが激しい結果となった。
品目別では、製材、合板、パルプ・チップ、燃料材などすべてで自給率がアップ。とくに、燃料材は一昨年までの低下傾向から反転して上昇した。ただし、木質ペレットに関しては自給率が下がり続けている。
一方、昨年の木材需要量を品目別にみると、燃料材が同23.3%増の241万9,000m3、丸太等の輸出が同10.8%の29万4,000 m3に伸びた以外は、製材、合板、パルプ・チップともに前年を下回った。住宅や紙など既存のマーケットにこれ以上の“伸びしろ”は期待できない中、新規需要の開拓が益々重要な局面に入ってきている。

(2021年9月30日取材)
『林政ニュース』編集部
1994年の創刊から31年目に突入! 皆様の手となり足となり、最新の耳寄り情報をお届けしてまいります。