都市土木木材利用促進研究会(委員長=東畑郁生・関東学院大学客員教授)は、10月5日に大阪夢洲(大阪市)の2025年大阪・関西万博開催予定地内で、「木製浮き基礎工法」による実大実証試験棟の見学会を開催した。
同研究会は、越井木材工業(株)(大阪市、越井潤・代表取締役社長)が事務局をつとめ、「コンクリート基礎の木製化」を目的にした活動を行っており、ニュージーランドで普及している木製浮き基礎(ティンバー・ラフト・ファウンディング)の工法やノウハウ等を日本の土木分野に取り入れて、木材利用の拡大につなげることを目指している。

木製浮き基礎工法には、軽量で沈下しにくく、施工が容易で工期を短くでき、再利用可能で製造時の炭素放出量が少ないなど多くのメリットがある。とくに、解体や移築が前提の仮設建築物や、建て替え周期が短いコンビニエンスストアなどでの利用が有望とみられている。
同研究会は、大阪・関西万博パビリオンで同工法が採用されることを当面の重点目標に位置づけており、夢洲エリアに試験棟をつくり、実大実証試験を行っている(林野庁補助事業を活用)。見学会には約40名の関係者が参加し、「木製の基礎がRCに比べてすぐれていることがわかった」、「SDGsの理念にマッチしている」などの感想が聞かれた。
(2021年10月5日取材)
(トップ画像=施工された木製浮き基礎)
『林政ニュース』編集部
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