ドイツのフライブルク大学で行われている「人工林の樹種多様性の向上」に関する研究プロジェクトに日本人が参画し、両国の“架け橋”になることを目指している。
この研究プロジェクトは、カナダや欧州、オーストラリアなど世界各地で様々な樹種を混植して育てる国際樹木多様性実験ネットワーク「TreeDivNet」の一環。同大学の試験林内にある414か所あるプロット(4m×4m)のうち、144プロットを対象に、現地の主要樹種であるヨーロッパナラ、ヨーロッパアカマツ、ヨーロッパカエデ、ヨーロッパカラマツ、ヨーロッパトウヒ、ヨーロッパシラカンバについて単植区と混植区を設置して、樹形や落葉のタイミング、光合成など樹木の生理現象に関する特徴を調べている。


同大学の博士課程に在籍している齋藤大氏が研究メンバーの一員となっており、「樹木の生き様を数値化して機能などを明らかにすることが目的。ドイツと日本では生えている樹種が異なるが、多様性の高い人工林をつくる上で参考になるはず」と話している。
齋藤氏は、宮城県仙台市出身。信州大学で造林学を学んだ後、ドイツに渡った。研究プロジェクトを進めるための資金を学術系クラウドファンディングで募っており、「企業や市民の皆さんと協力しながら研究成果を社会実装していきたい」と意欲を語っている。
(2022年4月30日取材)
『林政ニュース』編集部
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